男性薄毛の原因

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男性薄毛の主な原因

男性の薄毛やハゲは、ほとんどがAGA男性型脱毛症と言われるものです。男性ホルモンが過剰に分泌されることで、毛根の成長が阻害され、髪の毛が抜け落ちます。男性ホルモンの受容体は、生え際や頭頂部に集中しており、男性ホルモンに感受性が強いことから、それらの部位に薄毛が好発します。額だけの薄毛をM字タイプ、頭頂部だけの薄毛をO字タイプ、額から頭頂部に繋がった薄毛をU字型タイプと言います。男性薄毛は、遺伝的要因が強く、薄毛家系の場合、薄毛の発症率が高くなります。男性ホルモンの過剰分泌以外にも生活習慣や老化、ストレス、過剰な皮脂分泌などが原因で男性薄毛が発症します。

生活習慣による男性薄毛の増悪

遺伝的な要素がなかったとしても、生活習慣の悪化によって男性薄毛が進行することがあります。喫煙や栄養バランスの乱れた食生活、ストレス、不規則な生活スタイルは、頭皮の血流を悪化させます。頭皮の血行不良が起こると、髪の毛に必要な栄養素が円滑に送り込まれなくなり健康な髪の毛の育成が阻害されます。栄養バランスのとれた食生活を送ること、禁煙に心掛けること、お酒を控えることなど、生活習慣を改善することで、薄毛の対策が出来ます。

頭皮の疾患による薄毛

頭皮に皮膚疾患がある場合、毛髪の生育環境が悪化するために、薄毛が進行することがあります。軽度の薄毛はシャンプーやヘアケア、頭皮マッサージなどにより薄毛対策を行うことはできます。かゆみや炎症を伴うときは、外用薬の塗布が必要になります。内臓系疾患に伴う皮膚病は全身検索による原病の治療が必要になります。

男性薄毛の進行

男性薄毛の初期には、生え際や頭頂部に薄毛の症状が認められます。額の生え際が後退し、剃りこみが深くなります。頭のてっぺんが薄くなり、後ろから見ると地肌が透けて見えることがあります。男性薄毛症は進行性で、症状が出始めると徐々に薄毛が進行します。

男性薄毛の対策

髪のボリュームが感じられない、髪の毛にコシがない、以前よりも細くなった場合は、男性薄毛の前兆です。ヘアサイクルのバランスが崩れて、毛が成長しきらない状態で抜けてしまいます。男性薄毛が進行してから治療を始めても回復するのは容易ではありません。早いタイミングで薄毛に気づくために、普段から生え際と頭頂部の毛髪の太さ、抜け毛の量などをチェックしておいてください。

男性薄毛の薬物治療

軽度の薄毛で、現在の毛髪の状態を維持したいという場合には、内服薬治療が効果的です。プロペシアやザガーロなどの薬が承認されています。ネット販売されている薬の中には、効果の弱いものや、副作用の検証をなされていないものがあるため、純正薬の使用をお勧めしています。頭皮に塗るタイプの外用薬として、ミノキシジルが承認されています。

男性薄毛の外科的治療

薄毛の外科的療法として、自己毛髪の植毛が行われています。後頭部から毛髪を採取して、薄毛が進行している部位に移植します。薄毛部位に確実に髪の毛が生える即効性の治療です。しかし、外科的処置を伴うこと、薄毛が進行すると髪型がおかしくなること、頭部の全体として髪の毛の量が増えるわけではないことなどのデメリットも知られています。

薄毛の頭皮注射治療

髪の毛の本数を増やしたいという場合には、ハーグ療法がおこなわれています。毛髪再生因子を頭皮に注入し、毛根を活性化することで髪の毛を再生させます。

薄毛治療のリスクやデメリット

  • 薬液の注入時に痛みを伴うことがあります。
  • 内出血を生じることがあります。
  • 血腫を認めることがあります。
  • 頭皮の発赤を生じることがあります。
  • 痛みが続くことがあります。
  • 細菌感染を伴うことがあります。

薄毛治療症例のビフォーアフター写真

男性型薄毛の治療

26歳、男性。男性型薄毛

症例経過

父方、母方共に薄毛の家系で、親戚に薄毛の方が多い症例です。自分自身も20歳ことから抜け毛が多くなり、20歳代前半で薄毛が進行してきたため心配になり、仙台中央クリニックを受診していただきました。前頭部にM字状薄毛と頭頂部に薄毛が認められ、典型的な男性型薄毛症と考えられました。早速、ハーグ療法を開始し、自己毛髪の再生、増毛が認められました。

症例解説

男性型薄毛は遺伝性が強いことが知られていますが、20歳代前半から抜け毛が進行することがあります。薄毛になると極端に老けて見える、友達にからかわれることがあり、悩んでいる方が多いようです。近年、自己毛髪再生技術の進歩により、薄毛治療が可能になってきています。悩んでいるということであれば、御相談いただきたいと思います。頭皮に内出血を起こすリスクがあります。

額の禿げ上がり

44歳、男性。額の禿げ上がり、前頭部の薄毛

症例経過

20代の後半から、前髪が薄くなった症例です。写真に写った時、額が広く見えるようになったと思うことがありましたが、放置していました。しかし年齢と共に、前髪の隙間が見えてくるようになり、髪型をセットすることも難しいほど禿げ上がり、生え際が後退してきたために、相談いただきました。前頭部中心に薄毛の進行が見られました。前頭部の薄毛に対し発毛効果が認められるハーグ療法を開始しました。3回目を終えた頃には太くて丈夫な髪が生えてきました。額の生え際が下がって額の禿げ上がりが改善しました。

症例解説

前髪が薄くなってきた、なんだか額が広くなってきた、抜け毛が増え髪にハリやコシがなくなってきたなどは、薄毛の大きなサインです。変化を見逃さずに治療に繋げることが必要です。薄毛は、早期治療で、より大きな改善が期待できます。早期に治療を開始することをお勧めしています。薬液を注入する際に、痛みや腫れのリスクがあります。